会長挨拶
会長就任のご挨拶

一般社団法人 日本鋳鍛鋼会会長
松尾 宗義
このたびの理事会におきまして会長を拝命いたしました松尾です。
どうぞ宜しくお願いいたします。
初めに世界・日本・鋳鍛鋼業界を取り巻く環境について考えてみましょう。
皆様も日々感じておられることと思いますが、今、世界の経済環境は以前からの問題に加えて様々な新しい問題・課題が発生しております。世界規模で予想もできない環境変化が起こっている様に感じます。未曾有のコロナ問題がやっと収束し、日本経済も正常に戻るかと思われましたが、世界各地での武力紛争、米中対立の激化による経済環境の変化や、行き過ぎた自国中心主義の結果からのトランプ関税問題など実に様々な問題がどんどん積み上っている状態です。
我々鋳鍛鋼業界においても労働力不足、エネルギーを始めとする物価高騰とそれに対応するための賃上げ等課題は山積みです。
更には、DX・GXへの対応も必要不可欠です。
DXは、AIに代表されるIT・コンピューター技術の著しい発展は様々な問題の解析から解決までを高速化・効率化するかつてない大きな武器となっており、これらをうまく使いこなすことで諸問題に対応することが出来るようになっています。つまり、足元の課題解決のツールとして上手に利活用することが必要となります。
GXにつきましては、企業としての社会的責任を果たす意味に置きまして避けて通れない重要な対応となります。
現状認識を踏まえたうえで、私の考える日本鋳鍛鋼会の役割・強みは何かを考えますと、自身の経験になりますが、困った時、追い詰められた時に広く皆の知見を求め、必死に議論をすることで事態を打開するアイディアが生まれて難局を乗り越えられた事が多々ありました。そういう意味ではこの日本鋳鍛鋼会は人材育成を含めて製造から品質保証までの過程での部会を持ち、各社の知恵を出し合える理想的なプラットホームを有しています。
MAGAではありませんが、今まさにチーム日本として一体となって知恵を出すことで過去の栄光を取り戻す。という大きな思い持って頑張るべき時期ではないでしょうか。
もちろん、必要に応じて関係省庁との調整や協議を行うことも重要だと思っています。
今年度も会員各社様の発展と共に日本鋳鍛鋼業界全体の発展を目指し、その一躍を担う鋳鍛鋼会の活動を展開していきたいと思います。
皆様の、より一層のご支援、ご協力を宜しくお願い申し上げます。
一般社団法人 日本鋳鍛鋼会会長 松尾 宗義
過去の会長挨拶
令和7年(2025年) | 会長就任のご挨拶 | 松尾 宗義 |
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年頭挨拶 | 小野田 謙一 | |
令和6年(2024年) | 年頭挨拶(1月11日新年会にて) | |
令和5年(2023年) | 就任挨拶 | |
年頭挨拶 | 太田 大介 | |
令和4年(2022年) | 就任挨拶「力強い健全な業界へ」 | |
年頭挨拶 | 岩本 隆志 | |
令和3年(2021年) | 就任挨拶 | |
年頭挨拶 | 森 啓之 | |
令和2年(2020年) | 年頭挨拶(賀詞交歓会挨拶から) | |
平成31年/令和元年(2019年) | 就任挨拶(鋳鍛鋼業界の発信力向上に向けて) | |
年頭所感(賀詞交歓会挨拶から) | 天野 肇 | |
平成30年(2018年) | 年頭所感(賀詞交歓会挨拶から) | |
平成29年(2017年) | 就任挨拶(創立70周年記念祝賀会にて) | |
年頭所感 | 仲田 摩智 | |
平成28年(2016年) | 年頭所感 |